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2020年9月18日 (金)

これはブロマンス・ファンタジーか? 『宮廷神官物語 一』

 ずっと気になっていたけど、完結したので、『宮廷神官物語』やっと読んでみる気になった。

 

 架空の国だけど、朝鮮王朝ぽい麗虎国で、宮廷神官の鶏冠は、王命で奇跡の力を持つ少年を探しに山奥の村にやってきます。

 そこで見つけた少年は、天青という捨て子。

 口が悪く、悪ガキの天青は、とても奇跡の力を持つ少年には見えません。

 疑いつつも、鶏冠は天青と天青を守る護衛の曹鉄の三人で、王都を目指す……!

 

 大神官を決めるために、人の善悪を見抜く天青の力が必要なわけですが、自分の本性を暴かれると困るひとが王都にはいっぱいいるわけで、道中三人は命を狙われっぱなし。

 命の危機が迫る中で、三人は心を通わします。

 とくに、年長二人の天青に対するかまいっぷりは、「BLか?」と勘違いしてしまいそう。

 鶏冠は死んだ弟の面影を天青に重ね、曹鉄は殺人の濡れ衣を着せられて殺されるところを天青に助けてもらったから、天青溺愛しています。

 これがルビー文庫だったら、絶対三角関係になっている。

 下手したら、肉体関係も……

 しかし、レーベルが角川文庫なので、心のふれあいに徹してくれているから、妄想しがちな大人から、未成年の方にも安心して読めます。

 ボーイズラブではなく、ブロマンズ小説ですね。

 

 

 ここからネタバレ。

 天青は奇跡の少年ではないと、自分も曹鉄も育ての親も思っていましたが、実は本物でした。

 天青が覚醒し、王の御前で黒幕を暴いて、鶏冠以外は誰も大神官にふさわしい人間はいないと言ったことから、大神官選びは振り出しに戻りました。

 出世なんかしたくなかった鶏冠は、飛び級で出世し、未来の大神官候補に。

 天青は神官書生、曹鉄は護衛官として王都に残ることになります。

 たぶん、最後は鶏冠が大神官になるんだろうと予想はできますが、三人の三角関係、あ、違う、将来が気になるから、次も読もうっと。

 

↓出会いの巻

宮廷神官物語 一(角川文庫版) 宮廷神官物語(角川文庫版)

2020年9月14日 (月)

歴史を作ってきたのは、疫病『疫病の日本史』

 日本での疫病の歴史を手っ取り早く、簡単に知りたかったので、タイトルに惹かれて購入。

 疫病がいかにして日本に入ってきたか、そして、その時代の人々が、病に対応した結果、変化したことが書かれていました。

 

 外国との交流で疫病が入り込んだというのは、昔も今も一緒。

 天然痘や梅毒、コレラ、ペストなど、昔はワクチンや治療薬もないから、死が間近に迫る病を恐れるのは当然の反応。

 大仏を作ったり、寺を建立したのは、疫病退散のためだったから、神様仏様に頼りたくなる気持ち、わかります気がします。

 

 他に驚いたのは、戦国時代に梅毒が入ってきて、大河ドラマの主役にもなったあの人が、実は梅毒だったという。

 晩年、怒りっぽくなったのは、実は梅毒の末期で、錯乱していたからだったなんて、イメージが……

 

 時代の重要人物を葬ったという病では、幕末の孝明天皇の死も、天然痘をわざと感染させて退位をもくろんでいた長州藩の仕業で、バイオテロだったかもという話も、実行可能だから、笑えない。

 

 疫病は、良くも悪くも、人々の暮らしを、歴史を変える。

 それは現在コロナに翻弄されている私たちも同じ。

 もしかしたら、人間は疫病に操られている?

 

↓天然痘、梅毒、コレラ、脚気、結核、スペイン風邪、新型インフルエンザ、そして新型コロナウィルス……

疫病の日本史 (宝島社新書)

 

 

2020年9月13日 (日)

神を祀るように……『疫病VS神』

 新型コロナが世界中に流行している現代、医学が進歩しても完全には病を征圧できない。

 それは昔から変わらない。

 『疫病VS神』は、疫病と宗教の観点から、人類がいかに無力で、いかに神仏に頼ったか、いかに戦ったかを解説しています。

 古代から近現代の主な病を取り上げて、解説していますが、一番 意外だったのは、天照大神が、疫病神としての面があるという章。

 皇祖神でありながら、疫病神。

 想像もしていなかった説に、古事記、日本書紀の見方が変わります。

 また、江戸時代、アマビエの他に、姫魚とか件(くだん)というような予言獣が、病の流行の予言をしていたという記録が残っていたことは、興味深いです。

 目に見えない病を神格化、あるいは視覚化することで、日本人は疫病と闘ってきましたが、現在の私たちも、コロナに翻弄されずに立ち向かう方法を見つけるヒントになる一冊ではないかと思います。

 

↓神のごとく恐ろしいのは、疫病、あるいは人間

疫病vs神 (中公新書ラクレ 700)

2020年9月 6日 (日)

名探偵に関わる語録が満載の『金田一耕助語辞典』

 誠文堂新光社から『金田一耕助語辞典』が出ました。

 『江戸川乱歩語辞典』も面白かったけど、今回も愛とこだわりの語録がいっぱいです。

 

「やあ」

「やあ」

 

 そうそう、あの台詞は、この事件で金田一さんと磯川さんが言ってた。

 

「佐清、頭巾をとっておやり」

 

 あの映画の最初の見せ場で出た台詞です。

 

 他にも、事件が起きた場所の地図や、金田一耕助探偵事務所の間取り図だけでなく、殺人事件の現場再現イラストまで載せているのはすごい……

 「犬神家の一族」の有名な死体も、原作通り氷の張った湖から足が突き出ているシーンまで書いちゃって。

 淡い色合いの可愛いイラストで描いてあるから、強烈さは押さえられています?

 

 金田一耕助の朝食メニューが、トーストに半熟ゆで卵、牛乳、缶詰のアスパラガス、たまに野菜サラダか果物ということも紹介されていて、食べたくなりました。

 このメニューで、私も名探偵?

  

 先行文献で、まあまあ金田一耕助シリーズのことは知っていたつもりでした。

 でも、「病院坂の首縊りの家」が、単行本化に際し、雑誌連載版を短くしていたなんて、知らなかったです。

 あの文庫上下でもかなりの量なのに、雑誌連載はもっとページ数があったなんて。

 ああ、雑誌連載版を復刻してくれないかしら。

 もちろん挿絵入りで。

 語られざる事件や、横溝正史死去で執筆されなかった「女の墓を洗え」「千社札殺人事件」も、改めてこんな話だったらしいと紹介されていると、読みたくなります。

 誰かパスティーシュしてくれないかしらしてくれないかしら。

 ここで朗報。

 読みたいなーと思っていたけど、絶版だった金田一のジュブナイル作が、来年、柏書房で『横溝正史少年小説コレクション』が刊行される予定とのこと。

 この調子で、どんどん横溝正史作品が復刻してほしいです。

 と、言うわけで、金田一耕助は、永遠に不滅なのであります。

 

↓「取るに足らぬ男です」なんて言っているけど、実は取るに足る男。

金田一耕助語辞典: 名探偵にまつわる言葉をイラストと豆知識で頭をかきかき読み解く

 

 

 

2020年9月 2日 (水)

9月の100de名著はデフォーのペストだ

 カミュの『ペスト』が大ヒットの今日この頃ですが、デフォーの『ペスト』も注目されています。

 NHKのEテレで放送中の100分de名著は、以前にカミュの『ペスト』を紹介しましたが、9月はデフォーの『ペスト』を放送するそうです。

 やったー!

 現在、デフォーの『ペスト』読んでいる最中ですが、正直言って、小説というより記録本読んでいる気分。

 つまり、読むのが大変なんです。

 100分de名著で優しく、わかりやすく説明してくれるとなると、見なくちゃ! 録画しなきゃ!

 そういうわけで、デフォーの『ペスト』は放置中……トホホ。

 

↓デフォーの『ペスト』、正式には『ペストの記憶』が正しい?

NHK 100分 de 名著 デフォー『ペストの記憶』 2020年 9月 [雑誌] (NHKテキスト)

 

↓デフォーのペスト、これ読んでいます

ペスト (中公文庫)

2020年9月 1日 (火)

ドラマ全解説がうれしい! 『「名探偵ポワロ」完全ガイド』

 新書1冊で70話ぜーんぶ解説なんて、すごい。

 ドラマ「名探偵ポワロ」の解説本が、星海社新書より発売です。

 デビッド・スーチェがポワロを25年も演じた名作ドラマについて、1話ずつあらすじ、登場人物、原作該当作品、見所を丁寧に解説してくれています。

 当然、ポワロを始めメインキャラクターの人物像も解説。

 ポワロの人物像が、どうしてあんなに魅力的なのか。

 それは、階級社会のイギリスで、ポワロは上から目線ではなく、身分職業の区別なく、同じ態度で接しているから。

 著者が英国文化研究者で、メイドものにくわしい久我真樹氏なので、イギリスの階級やメイドにも焦点を当てた解説は、なぜこの事件が起こったかという背景が垣間見ることができて、こんどドラマを見直すとき、違った視点で見れそうです。

 私の灰色の脳細胞を活性化してくれる本を出してくれて、星海社さんありがとうございます。

 ただ。

 ひとつだけ、文句があります。

 声を大にして言いたい。

 

 本文の字が、小さいです!

 

 近眼乱視老眼の私には、読むのが辛い……

 新書300ページ読むのに、こんなに時間がかかったの初めて。

 新書で1000円以内に納めるとしたら、フォントを小さくするしかなかったのかしら。

 ページ数多くなってもいいから。

 値段が1000円以上になっても我慢するから。

 本文は、もっと大きい字にしてほしかった。

 もしミス・マープルのガイド本出るとしたら、大きい字にしてください、星海社さん。

  

↓ドラマ見るとき必須

『名探偵ポワロ』完全ガイド (星海社新書)

 

 

2020年8月23日 (日)

乱歩?『ポー傑作集 江戸川乱歩名義訳』

 乱歩じゃないけど乱歩みたい。

 これは騙されるわ!

 『江戸川乱歩語辞典』読んだら、乱歩熱が再燃した感じの私。

 読んでいない本読もうと思ったので、刊行当時、乱歩名義だけど実はゴーストライターが書いていたというポーの翻訳本『ポー傑作集 江戸川乱歩名義訳』(中公文庫)を読んでみました。

 昔、岩波文庫とかのポー作品を読んだことはあるのですが、今回の翻訳本は、乱歩が書いたわけじゃないけど、すごく乱歩っぽかったです。

 本当の訳者は、渡辺温、渡辺啓助兄弟なのですが、文章の雰囲気が乱歩そっくり。

 黙ってれば、訳したのが乱歩なのか、渡辺兄弟なのか、ぱっと読みではわかりません。

 ポーの翻訳は現代でも多数ありますが、日本にポーの作品が入ってきた当時の雰囲気があるのは、『ポー傑作集』が一番かな?

 「黄金虫」「モルグ街の殺人」「黒猫」「アッシャー家の崩壊」など有名作が、よりゴシック感に満ちているのを感じます。

 

↓乱歩の仮面を被らされた兄弟が訳したポー

ポー傑作集-江戸川乱歩名義訳 (中公文庫)

2020年8月19日 (水)

やっと読めたカミュの『ペスト』

 長かった……!

 積ん読本のカミュの『ペスト』、やっとこさ読了。

 たぶん今年のベストセラー小説部門第1位になるだろう『ペスト』、100分de名著見ていなかったら、多分挫折していました。

 そのくらい濃厚。

 だけど、ペストが流行ったアルジェリアの状況と、コロナが流行っている現代世界の状況は、ほぼ同じだから、今自分が置かれている状況からか、感情移入して読めました。

 感染症に対して、人間の行動は昔も今も変わってはいないですね。

 むしろ、現代のほうがひどい?

 

↓今だから読める、今だから読むべき

ペスト(新潮文庫)

 

↓解説本はいろいろ出ているけど、これが一番わかりやすいです

NHK 100分 de 名著 アルベール・カミュ『ペスト』 2018年 6月 [雑誌] (NHKテキスト)

2020年8月18日 (火)

英米文学者が本気で考察『英米文学者と読む「約束のネバーランド」』

 まずタイトルに注目。

 『英米文学者と読む『約束のネバーランド」』とあります。

 週刊少年ジャンプに連載され、大人気だった漫画『約束のネバーランド』を、英米文学者が考察した?

 原作漫画は読んでいませんが、アニメはちらっと見た程度の私でも、なんとなくあらすじは知っている。

 既刊19巻、近日出版の20巻で完結の『約束のネバーランド』の公式本かと思いきや、レーベルは集英社新書で、単なる公式本ではなく、英国文学者の視点から、物語を考察しているとのこと。

 なんとなく手に取って、立ち読みしたら、ついついページをめくる手が……

 これは買わないと、著者と本屋さんに失礼。

 ということで、買って読みました。

 結果――

 ちゃんと原作漫画読んでから、この本読んだ方がよかったと、後悔。

 原作読まなくても、面白かったけど、読んだら面白さが倍増したのは間違いない。

 「ピーターパン」「アリス」「指輪物語」などのイギリス文学、宗教、文化の影響と類似点、現代のジェンダー問題についても触れていて、ぐいぐい読めました。

  アニメ第2期は来年放送、実写映画化、ドラマ化も企画されている「約束のネバーランド」、原作漫画読みたくなる本です。

 下手な公式本読むより、こちらから先に読んでよかったと思えました。

 

↓公式本を超えた考察

英米文学者と読む「約束のネバーランド」 (集英社新書)

2020年8月17日 (月)

うつし世の夢と夜のまことの言葉『江戸川乱歩語辞典』

 江戸川乱歩の綴る言葉は、妖しく淫乱、恐怖に満ちています。

 大正から昭和に書かれた作品の数々は、古いけれど、令和の我らの心を掴んでやみません。

 そんな乱歩の言葉をイラスト&豆知識で紹介している『江戸川乱歩語辞典』が誠文堂新光社より発売されました。

 先に出た『シャーロック・ホームズ語辞典』も楽しく読みましたが、今回の『江戸川乱歩語辞典』は、乱歩ワールド全開。

 え、こんなことまで辞典に載せちゃってる!

 とびっくりぎょうてん。

 冒頭に乱歩の一生を漫画で紹介しているから、「乱歩とは何者?」と知らない読者にも優しく教えてくれます。

 作品の舞台となった場所の地図も載せていて、あの事件はここだったのか! と今更感動。

 来月は「金田一耕助語辞典」も出版されるそうなので、こちらもチェック。

 

↓らんぽ、RAMPO 乱歩!

江戸川乱歩語辞典: 乱歩にまつわる言葉をイラストと豆知識で妖しく読み解く

 

↓おなじみの名探偵語録はこちら

シャーロック・ホームズ語辞典: ホームズにまつわる言葉をイラストと豆知識でパイプ片手に読み解く

 

↓9月に発売

金田一耕助語辞典: 名探偵にまつわる言葉をイラストと豆知識で頭をかきかき読み解く

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