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2019年10月30日 (水)

少女は天使か悪魔か――『セラフィム 2億6661万3336の翼〈増補復刻版〉』

 つ、続きは!?

 読み終わった後、そう叫びたくなった。

 押井守・今敏の未完の漫画、『セラフィム』が復刊ドットコムで復刻です。

 世界中に蔓延する奇病、天使病により滅亡の道へと歩む人類は、少女と三賢者にその命運が託された……

 一言で言うと、そんなお話。

 でも、天使病や世界情勢などの緻密な設定、主要登場人物たちが背負う過去と謎に、ぐいぐい引き込まれました。

 

 人間に翼が生えて天使になる。

 でもそれは、福音ではなく、恐ろしい病の証。

 天使病に侵されながら、発症することなく少女のまま時を止めたセラ。

  セラの保護者であり、天使病治療に命を懸ける老教授、バルタザル。

 天使症を食い止めようとするあまり、大勢の人々を死に追いやった男、メルキオル。

 そして、セラの守護者たるガスパルは、ハウンド犬!

 カギを握る少女、セラが天使か悪魔か、それとも聖母かという伏線が、私のツボにはまりました。

 でも、三賢者が二人と一匹という組み合わせは、どんな意味があったのか?

 やたら賢いとはいえ、なんで犬が賢者?

 バルタザルは、セラの何を知っている?

 天使病が発症したメルキオルは、どうなる?

 そして人類は、天使病を克服できるのか、それとも滅亡してしまうのか?

 完結していれば、全ての謎がわかったはずですが、未完なんですよねぇ……

 せめてアニメ化してほしかったなぁ……

 

 解説によると、「アニメージュ」に連載されるも、原作者の押井守と作画の今聡の意見の不一致により、16回で休載、未完のまま連載中止となった経緯が記されています。

 そして、今聡死後、初めて押井守が当時のことを語ったインタビューも掲載されて、二人のぶつかり合いが相当激しかったことが推し測られます。

 才能が有りすぎる人間が、並び立つということは難しいのかしら。

 話も作画も完成度が高いので、未完なのが本当に惜しいです。

 ああ、当初考えられていたシナリオだけでも読みたい。

 だけど、原作者と作画者が絶縁したまま、一方は死去したから、今さら発表されることはないでしょうね。

 だから、『セラフィム』は永遠に謎を孕んだ作品として、残ることになる。

 

↓永遠終わらない物語

セラフィム 2億6661万3336の翼 《増補復刻版》

 

 

 

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