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2019年9月 7日 (土)

どろろの巻あとがき

 やっと二人が出会った。
 倒すべき魔物が十二の鬼神に変更になったアニメの方は、とっくに鬼神退治が終わって体を全て取り戻し、主人公二人は新たな旅へと旅立った。
 こちらの創作二次小説は、これからが本番。

 

 どろろの巻は、原作の百鬼丸の巻の主人公たちの出会いをメインにしている。
 いじめられているどろろを百鬼丸が助け、刀を狙ってつきまとうどろろを追い払うために身の上を話すという、出会いの基本は原作と一緒である。
 現在進行形にアレンジしているので、すでに前の巻で書いた百鬼丸の生い立ちやみおとの出会いを改めて百鬼丸が語ると、蛇足になりかねないので、全てどろろに語ることはしなかった。
 どろろがみおたちのことを知るのは、もう少し後になる。

 

 原作からの変更点は、原作のゴミ妖怪を、おたまじゃくしもどきの化け物にしたことである。
 原作通りゴミ妖怪のままでは、原作や虫プロ版アニメの緩やかな動きの中の怖さ、「どろろと百鬼丸伝」の死霊がとりついたゴミのぬるぬる感、カラー版アニメの泥鬼のスピーディな動きを文章で表現するのはできない。
たとえ書けたとしても、先行作品とまるきり同じだと二番煎じになってつまらないので、変更した。
 どろろに襲いかかる草も、草だけでは地味な感じがしたので、イメージとして蘭の花の妖怪に変更した。
 どちらも手塚アニメのメタモルフォーゼを意識したつもりだが、文章で手塚アニメの変身シーンを再現するのは難しい。
 アクションシーンも脳内再生したとおりに書けなかったのは、心残り。
 精進あるのみ。

 

 今回のどろろの巻では、百鬼丸は四十八の魔物の一体であるおたまじゃくしの化け物から舌を取り戻したが、原作や虫プロ版アニメ、リブート版コミックス「どろろと百鬼丸伝」では、ゴミに死霊がとりついただけなので、百鬼丸は何も取り戻せていない。
 辻真先版小説や映画、カラー版アニメ、SFリブートコミックス版の「サーチアンドデストロイ」では、主人公二人が出会った際に、体を取り戻している。
 出会いの際に、百鬼丸が魔物を退治して体を取り戻した場面をどろろが目撃するという設定は、読者・視聴者としても衝撃が強い。
 辻版小説では声、映画では右足、カラー版アニメでは皮膚、「サーチアンドデストロイ」では舌を取り戻している。
 どろろの巻で百鬼丸が取り戻す体の部位は、先行作品と被らないようにしたかったが、次の巻で舌を取り戻した後の百鬼丸を書きたかったので、当初考えていたとおり舌にした。
 「サーチアンドデストロイ」で舌を取り戻すシーンが描かれていたので、正直言って、「テヅコミ」創刊前から創作二次小説を考え、書いているこちらとしては、先を越された感いっぱいである。
 「テヅコミ」買わなきゃよかったとまで思ったが、やっぱり「サーチアンドデストロイ」面白いので、さっさと執筆しなかった自分の遅筆を恨むばかりなり。

 

 この巻で、どろろはどろろと名づけられた。
 どろろが本名だった原作とは違って、この創作二次小説では親からつけてもらった名前は別にあるので、どうやってどろろと呼ばれるようになったかを考えた。
 映画では名無しの盗賊だったどろろは、妖怪小僧の意味であるどろろの名前の響きが気にいって自分の呼び名にした。
 原作者である手塚治虫は、息子か息子の友達が「どろぼうのことを片言でどろろうと言ったのをヒント」に主人公の名前をどろろにした。
 鳥海尽三版小説でも、「どろろうと言った」エピソードを取り入れて、幼い頃に孤児になって親からつけてもらった名前を憶えていなかったから、どろろという名前になったことになっている。
 どろろの名前には泥棒の意味を込めたかったが、「どろろうと言った」からどろろという名前になったという設定をそのまま使わず、二人が出会った場所では、盗人のことをどろろと言い、出会った時、どろろと呼ばれていたからそれが名前だと百鬼丸が勘違いしたという設定にした。
 ちなみにネットで調べた限り、泥棒のことをどろろという所は現実にはないので念のため。
 いずれにせよ、本名であろうとあだ名であろうと、タイトルロールであり、もう一人の主人公で、運命の相手となるのだから、百鬼丸が呼ぶ名前は、どろろでなければならない。

 

 次巻からは原作通りに書くのだが、アニメやリブート作では大いに設定変更されているので、面白くなれば変えてもいいかな、という気になっている。
 これまでさんざんオリジナルキャラと設定入れて書いておいてなんだが。
 とりあえず、原作を尊重するか、自分の創作意欲の赴くままに書くかは、書いてみないとわからない。

 

 

 *参考文献
『宙ノ名前』林完次 光琳社出版

 

『「空のカタチ」の秘密』ビジュアルだいわ文庫 竹田康男 大和書房

 

『新版月と暮らす。月を知り、月のリズムで』藤井旭 誠文堂新光社

 

『幻想世界の住人たちⅣ〈日本編〉』新紀元文庫 多田克己 新紀元社

 

『図説日本未確認生物事典』角川ソフィア文庫 笠間良彦 KADOKAWA

 

 

 

 

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