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2019年9月24日 (火)

絵が欲しい……『中世王朝物語全集22 物語絵巻集』

 ぶ厚い!

 全集の中で一番のボリュームです。

 『中世王朝物語全集22 物語絵巻集』をやっと購入。

  物語絵巻の藤の衣物語・下燃物語・豊明・なよ竹物語・掃墨物語・葉月物語の六作品が収録。

 「鎌倉時代物語集成第七巻」にも収録されている作品ですが、現代語訳や系図、絵の説明、解説がとても詳しくされているので、全く初めてこの六作品に触れる人でも、楽しく読めます。

 とくに、「藤の衣物語絵巻」は注目。

 「遊女物語絵巻」と呼ばれていた「藤の衣物語絵巻」の復元と題名変更の経緯を興味深く読みました。

 もとの絵巻には、「ちそうのそうし」という紙片が添付されていたそうですが、漢字にすると「馳走の草紙」?

 物語冒頭、若き人が住吉詣での途中で長者に歓待されたことを指す?

 最初にこの物語絵巻を紹介した楢崎宗重氏のよる題名「遊女物語絵巻」は、長く用いられてきましたが、本書の校訂者である伊東裕子氏による「藤の衣物語絵巻」の題名は、物語全体を見ると、「遊女物語」よりもしっくりきます。

 単なる遊女の物語ではなく、喪服・僧衣の藤の衣を纏う人たちの物語であることを前面に押し出した題名変更は、確かに「藤の衣」のほうがふさわしいと思いました。

 他の作品も、「増鏡」「とはずがたり」との類似性を指摘されていて、中世物語と後嵯峨天皇時代の歴史背景との関係が好奇心をくすぐられます。

 ただひとつ、不満な点を言えば、絵巻物語なのですから、絵も収録してほしかったです。

 「新蔵人物語」や「ちごいま物語」のように、絵と画中詞が一緒に収録されていたほうが、イメージがわきやすいと言いますか、絵巻物を読んでいる気分になったです。

 絵がない不満以外は、力作の1冊と言えます。

 

↓絵がないけど絵巻物語

中世王朝物語全集 22 物語絵巻集

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