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2019年6月22日 (土)

真実と偽物『ネガレアリテの悪魔 偽物たちの輪舞曲』

 人造人間と偽物少女のバディ。 

 読売新聞の書評で紹介されていた『ネガレアリテの悪魔 偽物たちの輪舞曲』、19世紀末のヴィクトリア王朝を舞台に贋作を巡る謎に巻き込まれた少女、エディスと、記憶喪失の青年サミュエルの物語です。

 両親を亡くしたエディスは叔父夫婦の養女として育ちますが、自分の出生に秘められたある理由で、養父母や兄たちに負い目を感じています。

 愛されれば愛されるほど、本当の子供ではないのに家族として自分がいることに申し訳なさを感じるエディス。

 当時の貴族社会の意識が、エディスの負い目、罪悪感の種になっています。

 だけど、贋作にまつわる異世界の戦いに巻き込まれ、サミュエルと一緒に敵、ブラウン卿と戦ううちに、ほんの少し変化が芽生えそう。

 サミュエルは自分が何者であるか知らず、贋作に込められた呪い?を解くことで思い出そうとします。

 武器が日本刀で、日本の呪文を唱えるから、日本と関係ある?

 それと、サミュエルはオートマタであると作中で判明しますが、完全な機械人形というより、サイボーグ?

 どうしてそういう体になったかは、たぶん続巻でわかるのだと思いますが、本作で一番驚きなのは、ブラウン卿の出自ですね。

 まさかヴィクトリア女王の――だったとは。

 しかも、ブラウン卿は吸血鬼、人外魔境の存在として世界を滅ぼそうとしている。

 ブラウン卿が並みの人間だったら、これほど大英帝国の闇、怪奇浪漫の雰囲気溢れる作品になってはいないでしょう。

 主役だけではなく、敵役も人外の者で、ヒロインであるエディスがただ一人人間として関わることになりますが、彼女は人としてどう成長していくのか楽しみです。

 サミュエルとの関係も、友だちになりましたが、いつか恋人になるのか?

 そして、エディスの父親は誰?

 

↓贋作を罰するのはエゴイズム?

ネガレアリテの悪魔 贋者たちの輪舞曲 (角川文庫)

 

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