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2019年5月25日 (土)

蘇る妖狐『玉藻の前』

 ああ……美しい……

 岡本綺堂の『玉藻の前』が中公文庫で復刊です。

 学研Ⅿ文庫のは持っていたのですが、手放していたので、中公文庫で買い直し。

 山本タカトの表紙がイメージにぴったりで、今度はずっととっておこうと思います。

 

 平安末期、九尾の狐にとり憑かれて傾国の美女となった藻――玉藻と、幼馴染みの千枝太郎。

 二人を中心に、関白忠通と左大臣頼長兄弟の権力争い、玉藻に恋して身を亡ぼす男たち、千枝太郎の師匠、陰陽師安倍泰親が妖を封じようと活躍する姿が描かれています。

 『玉藻の前』は、大正六年に「婦人公論」で連載されていたので、つづられる文章や設定は、現代の読者が読んだら古臭いなぁと思うでしょうが、古典物語を読んでいるようでいて、繰り広げられる恋と妖退治は、わくわくします。

 何年かぶりに読んで、初めて読んだ時と同じように感動しました。

 井川洗厓の挿絵も再録してあるので、連載当時の読者の気分になりました。

 巻末には、岡本綺堂生前には単行本未収録だった「狐武者」も収録されているので、狐つながりでとても面白かったです。

 『玉藻の前』が殺生石伝説をモチーフにしているのなら、「狐武者」のほうは、「太平記」に記されたエピソードを、岡本綺堂が空想を膨らませて書いた短編です。

 『玉藻の前』と同じく、「狐武者」に登場する狐も、心寄せる男に仇なすものには容赦しませんが、どちらかと言うと、葛の葉のイメージが重なる狐だと感じました。

 

 山本タカトがコミカライズしてくれないかなぁ。

 そんな願望を抱きつつ、『玉藻の前』読み終わりました。

 

↓地獄の底まで恋するおまえについていこう 

玉藻の前 (中公文庫 (お78-8))

 

↓さちみりほと波津彬子のコミカライズがオススメ

伝奇絵巻 玉藻の前

幻想綺帖 二 『玉藻の前』 (朝日コミック文庫)

 

 

 

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