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2018年12月 1日 (土)

殺人犯は誰だ――平安ミステリ『月夜彦』

※ちょっとネタバレ感想。
 この物語、ある意味とりかへばや。
 時は平安。
 天子の后が殺された。
 被害者は一人だけではない。
 都の姫君たちが次々と殺されていく。
 遺体には、獣の歯形がついており、犯人は怨霊か、化生のものかと人々は噂する――
 千貫文の賞金が懸けられた犯人は、誰?
 平安時代を舞台にしたミステリ『月夜彦』、姫君殺人事件がメインですが、その裏に右大臣の御曹司を巡る企ても同時進行するお話です。
 主人公は散楽舞を生業とする小槌丸。
 じつは右大臣のご落胤で、正妻腹の兄と入れ替わろうと企んでいます。
 同じ右大臣の息子でありながら、侍女の子として生まれた小槌丸は、惨めな暮らしから脱却しようとして、に、自分とそっくりな正妻腹の兄、月夜彦を殺そうとしています。
 異母兄弟が入れ替わるという設定は、「とりかへばや」や乱歩作品などでよくある設定ですが、そんなに簡単にいくわけがないです、はい。
 月夜彦は、天子の后と密通していたし、バレて流罪した先の姫君にも手を出す色好み野郎。
 しかも、殺人事件の犯人……
 月夜彦と入れ替わろうとしているけど、いいのか、小槌丸よ!
 そう突っ込みたくなりました。
 案の定、月夜彦と関わったせいで、殺人事件の犯人に間違われ、捕まって、拷問受けるわ、散々な目にあう小槌丸です。
 そんな中で、事件の真実に狼神の呪いが絡んでいることを知った小槌丸は、殺人の犯人は別にいると悟ります。
 月夜彦は、犯人をかばっていたのですね。
 犯人は、思いがけない人物でした。
 一番怪しくない人物が犯人で、実は腹黒だったのは、ミステリのお約束。
 で、 小槌丸の出自も、犯人のせいで、本当は……
 最後に小槌丸は右大臣の息子、月夜彦として出世し、異母姉が生んだ皇子が即位すると摂政になるようです。
 事件の真犯人や入れ替わりの真実は、世間から隠されて、めでたしめでたし?
 後味は悪いけど。
↓あな、とりかへばや……

月夜彦 (講談社文庫)

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