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2018年12月21日 (金)

本当の美しさと醜さ『アラバスターオリジナル版』

 うわっ!
 手塚治虫の闇作品、『アラバスターオリジナル版』の表紙見て、驚いたです。
 公式HPとかでどんな表紙になるかは知っていたけど、実際に見ると、衝撃度は半端ないです、はい。
 ストーリーは単行本と変わりないですが、設定やセリフの変更箇所や、どのページが単行本化の際にカットされたか読み比べてみるとわかります。
 オリジナル版のほうが、台詞がキツイです。
 単行本の台詞がマイルドに思えるほど。
 ロックのナルシストぶり、ついていけない……
 これは、手塚治虫が「この作品は嫌いだ」と公言したのも無理ないです。
 二階堂黎人の「僕らが愛した手塚治虫2」でも紹介されていたとおり、主人公アラバスターは、連載時は黒人兵と日本人のハーフの佐野次郎、恋人は美室令子、別荘番はゴンスケ、となっていました。
 透明光線を作った老博士も、日本人。
 当然亜美もアメリカ人ではなく、日本人でした。
 単行本で、亜美の養母の小沢検事がアメリカで老博士の裁判を担当したのは、何となく疑問に思っていたのですが、アメリカで起きた事件ではなく、日本での事件だったとするオリジナル版のほうが、納得できます。
 いくら優秀でも、日本人女性がアメリカで検事になるのは、昭和40年代の社会的状況からいって、難しかったのではないかと思います。
 女性蔑視や有色人種に対する差別意識も現代のアメリカとは比べ物にならないくらい強かっただろうし。
 本作品は、美しさとは、醜さとは何かをテーマにしていますが、異端者への差別意識も問題にしています。
 21世紀の現代にいまだ蔓延している差別を考えるのに、少年誌掲載ながら、挑戦的な作品でした。
 ぜひオリジナル版と単行本を読み比べてみてください。
↓醜悪な美、善なる醜さ
↓単行本版は手塚治虫文庫全集でどうぞ

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