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2018年8月25日 (土)

『薔薇王の葬列』読むのに参考になる本2冊

 『薔薇王の葬列』読んでから、リチャード三世やシェイクスピアの作品に興味がわいたのは、わたしだけではない筈。
 リチャード三世と言ったら、甥たちを暗殺して王位を奪い、悪行の数々に手を染めた末にヘンリー七世に倒される――という程度しか知らない。
 薄っぺらい私の知識を補完するために、リチャード三世や薔薇戦争についての本を読んでみました。
 まず、『悪王リチャード三世の素顔』。
 冒頭でリチャード三世についての資料とその特徴を解説し、リチャード三世の容姿や行い、歴史的事実を先入観なしで書かれています。
 リチャードの周囲の人々についても、知らなかった事実が書かれていて、びっくりです。
 アンが未亡人になってから、姉夫婦によって監禁されてメイドにされていたとか、ティレルは殺し屋なんかではなく、リチャードの側近だったとか。
 『薔薇王の葬列』でアンが馬小屋に追いやられていたのは、作者の創作だと思っていたのですが、メイドにされていた事実を反映させていたとは!
 あと、エドワード五世とその弟王子を殺した犯人は、誰かということですが、この本ではリチャード三世以外にヘンリー七世、バッキンガム公、王妃エリザベスも容疑者に挙げています。
 イングランド王位をめぐって、誰もが怪しく見える……
 
 次の『薔薇戦争新史』は、シェイクスピアの戯曲「リチャード二世」から「リチャード三世」を軸として、歴史と戯曲の違いも解説しつつ、薔薇戦争の始まりと終わりを解説しています。
 単純に言いますと、薔薇戦争が起こったのは、ヨークとランカスターが王位を巡って対立したせいですが、国内事情、フランスとの外交問題も絡んでいたということもあって、結構複雑で、簡単に戦争を終わらせない事情があったということ。
 相手を倒せばいいってものではなかったのね。
 それぞれの時代の主要人物の性格や人間関係なども併せて書かれているので、分厚い本ながらも楽しく読めました。
 特に、エドワード四世の女たらしぶりは、もうなんといっていい事やら……
 あんた、何人愛人と子供がいるんだっ!
 そうツッコミたくなるくらいです。
 シェイクスピアの戯曲では、エドワード四世と王妃エリザベスの間には王女一人と王子二人ということになっていますが、実際は十人子供がいたとか。
 作られた物語と歴史的事実の違いに驚く本です。
 『薔薇王の葬列』は何の予備知識がなくても面白いですが、こうした歴史本を読んでみると、その面白さが倍増します。
 興味を持たれた方は、ぜひお読みください。
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