フォト
無料ブログはココログ

鉱石パワーストーン本

観てから読む?読んでから観る?映画ドラマ本

映像化してほしい本

手塚治虫本

« 台風に警戒して | トップページ | 怖かった……『悪魔が来たりて笛を吹く』 »

2018年7月29日 (日)

差別の中で愛を貫く難しさ『新訳オセロー』

 愛しているのに、どうして信じなかった、オセローよ。
 
 楽しみに待っていた角川文庫のシェイクスピア新訳シリーズ。
 今回は『新訳オセロー』です。
 ムーア人のオセローとヴェニスの元老院貴族の娘デズデモーナは、周囲の反対を押し切って結婚。
 愛を貫いた二人には、幸せな新婚生活が待っていると思われたが、そこはそうはいかないのがシェイクスピアの劇。
 オセローを恨むイアーゴーの策略で、妻が不倫していると誤解したオセローは、妻の愛と貞操を信じられず、殺してしまう。
 真実が明らかになった時、オセローもまた自ら死を選ぶのですが、オセローがイアーゴーの嘘を信じてしまうのは、イアーゴーが善良と思いこんでいるオセローの人を見る目のなさか?
 というより、背景にあるムーア人への差別意識がオセローの心に染みこんでいるせいでもあります。
 ムーア人はヴェニスの人々に差別される対象。
 貴族の娘で美女のデズデモーナがどうしてムーア人である自分と結婚したのか。
 身分や肌の色による違いから、オセローが抱いていた劣等感が、イアーゴーの讒言で表面化したせいで、デズデモーナを殺害するにいたったのです。
 作品中、異民族に対する差別意識がところどころ見えますが、シェイクスピアの時代だけではなく、現代も差別意識が悲劇の原因であると、読み終えて思うのです。
↓賢く愛せなかったが、深く愛した男

新訳 オセロー (角川文庫)

 

« 台風に警戒して | トップページ | 怖かった……『悪魔が来たりて笛を吹く』 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/543034/66995102

この記事へのトラックバック一覧です: 差別の中で愛を貫く難しさ『新訳オセロー』:

« 台風に警戒して | トップページ | 怖かった……『悪魔が来たりて笛を吹く』 »

最近のトラックバック

2018年8月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31