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2016年12月31日 (土)

贋作とりかへばやあとがき

 今は読めない古本の『とりかへばや』は、どんな物語だったんだろう。
 その思いだけで書き始めた『贋作とりかへばや』ですが、あれこれ悩んでも答えはでないまま、ここまできました。
 『寝覚』の欠巻部のように、本文の古筆切が残っていれば少しはオリジナルの『とりかへばや』に近づくことができたでしょうが、今回は今本の改作みたいな復元小説になりました。
 ただ、今本が「女の物語」として男装の女君をメインに描いていますが、古本では「男の物語」だったと思って『贋作とりかへばや』を書きました。
 今本の冒頭、主人公の紹介では、男君は「玉光る」、女君は「いとうつくしげなる」と最初に表現されています。
 すぐに兄妹は同じような姿形と記されていますが、どうして今本では女君も「光る」の表現をしなかったのか。
 それは古本では、主人公はあくまで男君であり、女君は男君が女装している間の代役に過ぎなかった、入れ替わりが澄んだ後、男君は最終官位は太政大臣に、女君は内大臣北の方と資料に残されているように、女君は結婚してからは物語の表舞台から退場したと想像しました。
 もちろん女君の苦悩も古本に書かれていたと思いますが、『無名草子』の非難ぶりでは、今本ほど読者の共感されなかったのでは。
 とりあえず、『贋作とりかへばや』は、今日でおしまいです。

 次回の古典物語現代語訳は『狭衣物語』です。
 巻一の最後が流布本とは違う結末の内閣文庫本の現代語訳します。
 それと、室町時代の御伽草子『さごろもの草子』もあわせて連載します。
 途中まで訳して放置していた『狭衣物語』、来年こそは完成させたいと思っていますので、気長にお待ちください。
 

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